求人広告事情

【折り込み求人広告が活況】

 

「ページ増・配布エリア拡大」

 

「主婦らに照準、業種多様に」

 

 新聞の折り込み求人広告の人気がじわり高まっている。求人広告各社がページを増やしたり、配布地域を拡大したりする動きが広がってきた。折り込みはインターネット広告などと異なり、企業にとって、主婦やシニア層など資格があっても職探しをしていない人にアプローチしやすい。近隣住人の採用で交通費を抑えられる利点もある。

 

 求人広告大手のアイデム(東京・新宿)の1〜7月の月間平均配布枚数は関東で前年同期比5〜10%増えた。二つ折りに1枚紙を挟み2枚とするなど一部地域でページ数を増やした。これまで東京都心部が多かったが、埼玉県や千葉県などの郊外でも配布した。関西でも1〜7月は前年を上回った。急な求人に対応するため、今夏首都圏で営業所を3カ所新設した。

 

 今後さらに配布地域を広げる。9月以降、関東圏での配布地域を146と4月に比べて4地域増やす。2013年4月に比べると8地域の増加になる。清掃スタッフの採用などを求めるビル管理会社など広告出稿企業から、配布地域を増やしてほしいとの要望が強まっていた。

 

 求人広告のユメックス(東京都三鷹市)も関東と大阪などの週当たりの配布部数が10年比で2倍以上になった。自宅に近い場所の求人広告を載せるために地域を細かく分けるなどした。ページ数を増やす地域もある。

 

 求人情報会社のクリエイト(東京・千代田)は、ここ1〜2年で広告の紙面を拡大した。通常はB4サイズを使うが、それより一回り大きな紙を使う地域が増えた。

 

 折り込み求人広告は従来はスーパーのパート職、介護職の掲載が中心だった。しかし最近は、「ホテルの客室担当者や家事代行サービスのスタッフ募集などが多くなった」(アイデム)という。

 

 全国求人情報協会(東京・千代田)によると、7月の折り込み求人紙の掲載件数は8万3619件となり前年同月比で0.5%多い。今春以降は堅調に推移している。

 

(日経新聞2014年9月4日記事)

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