宅地建物取引士(旧宅地建物取引主任者)は5年毎に更新するというがその手続きはどうするのか

 私は宅地建物取引主任者という名称の時に試験を受けて合格し登録しましたが、その後資格の名前が変更に。主任者が消えて士に変わりましたね。わずかでも名称が短くなったことに好感を覚えます。で宅建士のごとく3文字まで縮めると、なんだかなんちゃって弁護士の類!?(笑) 少なくとも宅地建物取引主任士などという名称でなくてよかったと思います。

 

旧宅地建物取引主任証の画像

 

 宅建業とはほど遠い仕事をしているため宅地建物取引士など名乗ることもありません。資格者証も宅建主任者のものであっても何の不都合も無いのですが、次回の更新で宅地建物取引士のものを手にするのはちょっと楽しみです。

 

 

宅地建物取引士証の有効期間について

 

 宅地建物取引士証(旧宅地建物取引主任証)は有効期間が5年となっています。私は平成23年の11月に登録したので、今年で1回目の更新を迎えます。初めての更新となるわけで、今年の1月くらいからどうなるのだろうと気にかけてました。だからと言って特に調べることもなく、逆に案内が来るんじゃないかと楽観的に構えていたのです。で、果たして、案内が届きました。今月の第一週目のことだったと思います。有効期限が12月なのでおよそ7カ月前に更新の案内が来るんですね。

 

宅地建物取引士証更新関連の案内画像

 資格の更新にあたり、「宅地建物取引士法定講習」(宅地建物取引業法第22条の2に規定する講習として、都道府県知事が指定した講習)を受ける必要があります。

 

 現在宅建業に携わってなく、またその予定もない人で更新を希望しない人は受講する必要がありません。ですが、その場合有効期間が満了した宅地建物取引士証を速やかに返納しなければならないとなっています。だからと言って、宅地建物取引士資格登録が末梢されるという事はないそうです。

 

法定講習について

 

 私の場合は福岡県で登録していますので、福岡を例に記載してまいります。

 

受講の案内

 

宅地建物取引士法定講習案内画像

 宅地建物取引士証を更新するには福岡県知事が指定する法定講習を受講する必要がありますが、現在2つの団体が実施しているようです。

 

◯(公社)福岡県宅地建物取引業協会が実施する講習
◯(公社)全日本不動産協会福岡県本部が実施する講習

 

 受講の案内が二ヶ所から届く場合があるとか。その時はどちらかを受講すれば更新できるとされています。

 

 先日届いた案内は(公社)福岡県宅地建物取引業協会からのものでした。その中身は次のとおり。

◯福岡県からのお知らせ
◯同協会からの案内
◯宅地建物取引士証交付申請書
◯同申請書の記載例
◯講習日の変更を希望する人への案内
◯振込用紙
◯返信用封筒(協会宛)
◯返信用封筒(本人宛)

 

法定講習に関する注意事項

 

宅地建物取引士証更新案内福岡県からのお知らせ案内画像

 福岡県からのお知らせとして建築都市部建築指導課が出している「福岡県登録の宅地建物取引士の皆様へ」に法定講習についての注意事項が書かれています。

 

画像の掲載しましたが、鮮明でないので文章を転載することにしました。

 

(1)宅地建物取引士証の有効期間や更新手続きは、ご自身で管理することが原則です。
(2)また、上記の二つの団体から更新の案内をお送りしていますが、それぞれの団体が任意にお送りしているものです。
(3)受講の申し込みをした後で、別の団体の講習に変更することはできません。
申し込む前に、ご自身のご都合と、講習の日程・場所・申込み方法などをよく確認して、申し込むようにしてください。(二つの団体の講習を同時に申し込むことはできません。)※講習の日程・場所・申込方法や受講料については、それぞれの団体にお問い合わせ下さい。

 

お問い合わせ先:
(公社)福岡県宅地建物取引業協会 宅地建物取引士担当
 電話092-631-2323 HP http://www.f-takken.com/kyoukai/

 

(公社)全日本不動産協会福岡県本部 宅地建物取引士担当
 電話092-461-1125 HP http://fukuoka.zennichi.or.jp/

 

 

講習日程を決める

 

宅地建物取引士証更新手続きの案内画像

 今回の法定講習について、日程を選べる形になっていました。

 

 講習日の日時と会場は2ヶ所提示してあり、どちらか都合が良い方を選択します。ひとつの会場はアクロス福岡の4階、もう一つの方は福岡県不動産会館の6階にておよそ1週間後に予定しています。どちらも、時間帯は同じ。

 

 受講時間:午前10時〜午後5時30分 ※遅刻厳禁

 

 

 

 

【住所変更の注意事項】
宅地建物取引士証には住所が記載されます。ですので、自宅の現住所が変わっている場合は変更届を県土整備事務所に提出しなくてはいけません。

[提出書類]
1.宅地建物取引士資格登録簿変更登録申請書(様式第7号)
2.宅地建物取引士証 書換え交付申請書(様式第7-4号) ※1
3.変更届の添付書類 ※2
4.宅地建物取引士証(原本)
5.印鑑 (認印OK)

 

※1:これらの用紙は不動産会館で購入できるし、福岡県庁のホームページからダウンロードも可能だとか。
※2:住所変更の場合は住民票や戸籍の附票が必要です。
 氏名や本籍、勤務先などの変更については添付に必要な書類が別になりますので、別途確認しましょう。

 

[提出先]
変更届の提出先として主な県土整備事務所の所在地です。いずれも担当部署は『建築指導課』

福岡県土整備事務所 福岡市東区箱崎1−18−1 糟屋総合庁舎3F 電話:092-641-0168(建築指導課)
久留米県土整備事務所 久留米市新合川1−7−27 電話:0942-44-5224(建築指導課)
北九州県土整備事務所 北九州八幡西区則松3−7−1 八幡総合庁舎 電話:093-691-2791(建築指導課)
飯塚県土整備事務所 飯塚市新立岩8−1 飯塚総合庁舎 電話:0948-21-4945(建築指導課)

※上記の事務所であれば、管轄は関係なくどこでも提出ができるそうです。

 

 

講習日の変更を希望する場合

 

宅地建物取引士法定講習その他の日程案内画像

 例えば、福岡県宅建協会については、今回2カ所の会場と日程の講習日が案内されています。ですが、これらの日程以外にも講習会を行っています。

 

 エリア別に福岡は10日分の日程が、北九州は3日分の日程を選ぶことが可能です。で、気づいたのですが、この法定講習は平日に開講させてるということ。土日は開催していないようなので、仕事をしている人によっては休まないといけないです。宅建業に従事している人は業務で行けるのでしょうが、私のように自営をやっている者やまったく関係の無い仕事に就いている人は休みを取って受講することになりますね。

 

 受講日を選びたい場合は右のような用紙に希望日をチェックして申込用紙の送付時に同封します。

 

 変更を希望しない場合は提出は不要です。と2ヶ所に注意書きが。ここまで書いても出す人がいるんでしょうね。

 

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法定講習の受講申込み方法

 

ここからは宅地建物取引士証を更新する際に用意するモノと手続きの順番について書きます。

 

申込みに必要なもの

 

法定講習を申し込むにあたり必要なものは次のとおり。
協会などから送られてくる書類もあれば自分で用意するモノもあります。

  1. 交付申請書 (案内書類に同封されてきます)
  2. 受講申込書 (案内書類に同封されてきます)
  3. 16,500円 (振込用紙は案内書類に同封されてきます)
  4.  [内訳]受講料:12,000円、交付申請手数料:4,500円 ※1
  5. 返信用封筒 (案内書類に同封されてきます)
  6. 宅地建物取引士証のコピー 1枚
  7. カラー写真 3枚 (たて3cm x よこ2.4cm) ※2

 

※1 交付申請手数料は証紙代にあたりますが、振込金額に含まれています。
だから、交付申請書の証紙欄に貼付する必要ありません。
※2 正面向きで上半身、無帽、無背景、6カ月以内に撮影したもの。
スピード写真やデジカメなどで撮ったもので写りが不鮮明と判断されたものは、差し替えも求められることもあり。
写真を貼る⇒「受講申込書」と「交付申請書」に一枚ずつ
同封⇒宅地建物取引士証用として一枚を何にも貼らずに封に入れます。写真だと分かるように工夫しましょう。

 

宅地建物取引士証交付申請書とその記載例

宅地建物取引士証更新手続き申請書と記載例画像

宅地建物取引士講習受講申込書の書き方も記載例にあります。

 

宅地建物取引士の法定講習に関する受講申し込み書がこちら。

宅地建物取引士証更新手続き(法定講習)受講申込書画像

 

 

受講申し込みの手続き手順

 

  1. 16,500円を振り込みましょう ※1
  2.      ↓

  3. 交付申請書と受講申込書を作成します ※2
  4.      ↓

  5. 宅建協会に送付します ※3
  6.      ↓

  7. 受講票か送られてきます ※4

 

宅地建物取引士証更新手続き(法定講習)振込用紙画像

※1 案内書類一式と同封されてくる指定の振込用紙を使って送金します。郵便局もしくは銀行の窓口での支払いになります。ATMはダメ。自動振込機は利用不可です。ちなみに、窓口に依頼すると16,500円を振り込む時に手数料が130円かかりました。

 

※2 振込後に返ってくる振込用紙の「申込書貼付用」を講習受講申込書に貼付します。銀行はどうか知りませんが、郵便局にはのりが備えてありますので、振込後に書類送付まで一連の手続きが出来ますね。ですので、交付申請書と受講申込書の双方に写真を貼って、あらかじめ必要事項を記入したうえで金融機関にいくのが効率的。交付申請書には押印も必要ですので忘れないように

 

※3 必要書類が揃っているか確認しましょう。
@交付申請書 A受講申込書 B返信用封筒 C宅地建物取引士証のコピー Dカラー写真3枚(うち2枚は申請書それぞれに貼付)

宅地建物取引士証更新手続き(法定講習)返信用封筒画像

返信用封筒には自分で自身の住所と名前を記入して82円切手を貼付することになりますので忘れないように。

協会への返信封筒の裏面にチェック欄がありますので、最終確認をして封筒に入れて封をします。テープのり付きなので封は楽。
送付には簡易書留にて指定されています。

 

※4 後日受講票が送られて来ることになります。その受講票は講習日当日忘れないように持参します。
受付締切日を過ぎて1週間以内に受講票が届かない場合は、宅建協会に必ず連絡しましょう。

 

 

手続きに要した金額

 

 法定講習受講など今回の更新手続きに要した費用は、合計で17,104円也。
[内訳]

  • 受講料:12,000円
  • 交付申請手数料:4,500円
  • 振込手数料:130円
  • 切手代:82円
  • 簡易書留:392円

 

 

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